LocalBrandの
LocalBrandでは、デザインバリエーションや高品質にこだわり、
様々な製法によりジュエリーを製作しております。
ハワイアンジュエリーの人気とともに、≪彫り≫に対するこだわりを持つ方も増えています。
ハワイアンジュエリーの一番の特長である≪彫り≫とはどういったものなのでしょうか。
金属の表面を鏨(タガネ)を使って彫刻していくことは和彫も洋彫もハワイアン彫も同じですが、日本の彫金はハワイアン彫の手法とは全く違い、小さな鏨(タガネ)を手前に小さな小槌で叩き引きます。勢いのある線が深く彫れて迫力が出せます。一方、西洋の伝統的な技法である洋彫りは、柄付きタガネで前に彫り進めます。特に、ハワイアン彫りは、シンプルで線的な表現が多く、繊細で細かい模様が特徴です。
彫りは、製法や素材によって難易度がだいぶ異なります。
地金の切れが良く、彫りのラインを綺麗に出しやすいのはなんといっても、鍛造でつくったジュエリーです。鍛造製法のハワイアンジュエリーは彫りも綺麗ですし、彫りの美しさも長持ちします。
一方で、キャスティング製法で作ったジュエリーは柔らかくバリが生じ易いので、彫跡がトゲトゲしたり、彫りのラインをスムーズに出すのが難しい面があります。
また、素材では、プラチナは、タガネの消耗が早く、手間がかかります。
例えば1本のタガネでSVリングが100本彫れても、プラチナは4本程度しか彫ることができません。
日本のメーカーの中には≪DEEP CUT(深彫)≫を売り物にしているブランドもありますが、LocalBrandでは、“深ければ良い、細かければ良い”ではないと考えています。もちろん、技法として、深彫技法を使う場合もありますが、日本人の好みの華奢なジュエリーにはそぐわない場合もあります。
彫だけが突出することなく、デザインや大きさ、彫の適度な深さやバランス、様々な要素が一体となった美しさがあるハワイアンジュエリーであることが重要だと考えています。
ハワイアンジュエリーの美しさのポイントである『彫』の良さをいかにお客様に楽しんでいただくかーLocal Brandでは様々な彫のクオリティへの取り組みを行っております。
何トンもの圧力をかけて強度を上げた鍛造板を叩いて、バングルの形に成型していきます。
こうした昔ながらの成型作業も、ハワイアンジュエリーならではの作業です。
キャストではなく、硬く締まった鍛造板を使用することで、ゆがみにくく、傷のつきにくい何十年もの使用に耐えられるバングルとなります。子や孫の代まで使用に耐えられる堅牢なバングルに出来上がります。
まずは、丸くしたバングルにエッジ(縁)の加工を施します。
ダイヤモンドの刃を使って、『ダイヤモンドカットロープエッジ』に仕上げていきます。
ダイヤモンドのポイントは扱いが難しく、熟練した技術が必要です。少しでもズレが生じれば商品を台無しにし、手元が狂えば怪我につながる、大変緊張する作業です。
メインモチーフのホヌ(海ガメ)の位置を決めて、タガネを使って彫っていきます。
メインモチーフを4か所決めて彫った後に、全体をスクロールパターンでつないでいきます。
パターンの長さもそれぞれのサイズで異なるためにマーキングをして均等に彫入れていきます。
全体に彫り作業が完了しました。
この後に、彫ったことで出たバリをとったり、さらに丁寧に磨くことで、美しい鏡面が生まれます。エッジの効いたタガネによる線のキラキラとした彫の美しさが、丁寧な磨きで一層引き立ちます。
彫りを損なわず、しかも丁寧に鏡面に仕上げていくことは、ハワイアンジュエリーの加工を知る職人こそのコツがあり、この工程がきちんと仕上げられるまで、厳しいチェックを行っています。
鏡面部分と彫り部分のキラキラと光る陰影こそが、ハワイアンジュエリーならではの美しいコントラストを生んでいます。
すべてが職人による手作業ならではの温もり感と、何代にも渡っての使用を想定した堅牢な製法が、ハワイでは、≪家宝≫となるジュエリーと呼ばれる所以です。